Tama語録

ふつうのおばさんのTamaさんです。考えてる事や感じる事をゆるゆるに、でもココロ込めて書き留めていきますね。長く緩くて寛容な国に住んでいたので、ちょっとユルいです。(事情あり、アイコンは10年程前の写真です。)

信仰を持てることは、素晴らしい

 
 
 
信仰を持つことが素晴らしいと思ったのは、あるバングラデシュ人のタクシーの運転手さんとの会話から。

日本人会のパーティーに行く途中。タクシーに乗り込んで、いつものようにあちらからセクハラな質問される前に、こちらから質問攻撃。どこから来たの?アブダビは何年?家族はどこ?子供はいる?と質問してたら、「バングラデシュから来て5年。子供は3人。あの、4人いたけど今は3人。」一人どうしたの?「ガンになって死んだ。」えっ?「2年前に。まだ8歳だったのに。」女の子が欲しくて3人男の子が産まれた後にやっと授かって、何で自分の子供がこんなにきれいなのかと思う位きれいな娘で、優しくてみんなに愛されてたって。それなのに亡くなってしまって、奥さんは今も毎日思い出して苦しんでるんだって。「でも神様がなさったことだから、意味があるんだと思う。」って。後ろからでもアブダビの日差しに光る涙が見えた。
 
神様に愛されたから、早く近くに呼ばれたのかもしれませんね。イスラムでは産まれた時から額にアッラーに決められた寿命が書かれているんですよね?きっと神様が、彼女の短い命を解っていて、短い間にしっかり世話をして愛してくれる家族としてあなた達をを選んだんですよ。素晴らしい娘を授かって、たくさんの愛を上げる事ができて、娘さんも家族も幸せな8年を過ごせたことを神様からの贈り物だと思って。まだ与えられていなかった将来の時間が無くなった事を悲しむより、一緒に過ごせた時間を感謝できるようになれたらいいですね。というような事を、神様を使わせてもらって一生懸命伝えたら、運転手さんの涙が顎まで流れて滴った。

「1か月で逝ってしまったんです。」長くは苦しまなかったんですね。「あなたが言うように、神は全てに計画と理由を持っていらっしゃる。そういう事だったんですね。妻が本当に一番苦しんでるんです。妻に電話して言います。」もらったティッシュでこっちも涙と鼻水拭きながら。何度でも奥さんが納得するまで繰り返し繰り返し言ってあげて下さいね。って。

子供を亡くした親の気持ちが癒されるなら、どんな辛い事でも癒される。すべてを委ね、信じることができる対象があることは、大きな心の支えになる。深い悲しみを経験した人は、幸せも深く感じる事ができると思う。乗り越えた後に、より大きな幸せが運転手さんの家族に訪れますように。

 
全ての創造主としての神様を信じるか信じないかが信仰を持てるか持てないかの線引きだとしたら。私には信仰を持つ日は来ないのかもしれない。だけど。(排他的・利己的にならない限り) 信仰を持てることは、素晴らしい。心の芯に強さを持てることだと、心底から思う。