世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」
在原業平 (ありわらのなりひら)天長二~元慶四(825-880)
桜がなかったら、春の人のココロはもっとのんびりしているだろうに、という感じかな。
つぼみが膨らんできて期待感も膨らんで、咲き出したらお花見の計画しなきゃって浮足立って、そんなことしてる内に一雨来て、ああ、もう桜がダメになるじゃん、って心配して、満開になったら忙しくってなかなかお花見できなくって、そうこうしてる内に散り始めて、追い打ち欠けるように春雨がまた降って、ああ、とうとう一番いい時を逃しちゃった~って、慚愧の念に駆られて、桜吹雪の桜絨毯を踏みしめながら「来年こそは。」って独り言ちる。桜ラブならラブなほど、全く落ち着かない季節。
だけど、もし切ない桜吹雪の後にサクランボができたら?!
はかない花の命を十分に愛でることができなくても、実ができる楽しみがあれば、切なさもぶっとんでくれるカモ。
花も実もある方が、ヨイですなぁ。
どなたさまもこれから桜を植樹される場合は、是非結実する種類のをお願いします。m(__)m