Tama語録

ふつうのおばさんのTamaさんです。考えてる事や感じる事をゆるゆるに、でもココロ込めて書き留めていきますね。長く緩くて寛容な国に住んでいたので、ちょっとユルいです。(事情あり、アイコンは10年程前の写真です。)

信仰を持つこと

2014年11月4日 15:13 · Abu Dhabi (アラブ首長国連邦アブダビ)
信仰を持つことが素晴らしいと思ったのは、あるバングラデシュ人のタクシーの運転手さんとの会話から。
タクシーに乗り込んで、いつものようにあちらからセクハラな質問される前に、こちらから質問攻撃。「どこから来たの?」「アブダビは何年?」「家族はどこ?」「子供はいる?」と質問してたら、「バングラデシュから来て5年。子供は3人。あの、4人いたけど今は3人。」「一人どうしたの?」「ガンになって死んだ。」「えっ?!」「2年前に。まだ8歳だったのに。」女の子が欲しくて3人男の子が産まれた後にやっと授かって、何で自分の子供がこんなにきれいなのかと思う位きれいな娘で、優しくてみんなに愛されてたって。奥さんは今も毎日思い出して苦しんでるんだって。
「でも神様がなさったことだから、意味があるんだと思う。」って涙が見えた。「神様に愛されたから、早く近くに呼ばれたのかもしれませんね。イスラムでは産まれた時から額にアッラーに決められた寿命が書かれているんですよね?きっと神様が、彼女の短い時間を解っていて、しっかり世話をして愛してくれる家族としてあなた達をを選んだんですよ。素晴らしい娘を授かって、たくさんの愛を上げる事ができて、娘さんも家族も幸せな8年を過ごせたことを神様からの贈り物だと思って。まだ与えられていなかった将来の時間が無くなった事を悲しむより、一緒に過ごせた時間を感謝できるようになれたらいいですね。」というような事を、神様を使わせてもらって一生懸命伝えたら、運転手さんの涙が顎まで流れて滴って私ももらい泣き。「1か月で逝ってしまったんです。」「長くは苦しまなかったんですね。」「あなたが言うように、神は全てに計画と理由を持っていらっしゃる。そういう事だったんですね。妻が本当に一番苦しんでるんです。妻に電話して言います。」もらったティッシュでこっちも波だと鼻水拭きながら「何度でも奥さんが納得するまで繰り返し言ってあげて下さいね。」って。
子供を亡くした親の気持ちが癒されるなら、どんな辛い事でも癒される。すべてを委ね、信じることができる対象があることは、大きな心の支えになる。深い悲しみを経験した人は、幸せも深く感じる事ができると思う。乗り越えた後に、より大きな幸せが運転手さんの家族に訪れますように。
(排他的・利己的にならない限り) 信仰を持つことは、素晴らしい。