日本的な常識といわれる価値観やモラル規範が、本来はその先に人の尊厳と幸福があるべきであることを忘れていることが多いとは思う。もっと厳密に迅速にと、人と自分を厳しく評価して律して、窮屈さや惨めさや区別差別を生んでしまってるように見えてしまう。
寛容な環境から非寛容な環境に再適応するのは、その逆行よりずっと難しい。だって、寛容さは優しさであって幸福の基盤であって。非寛容さは冷たさであって不幸の源泉であって。人の幸福の方が不幸より正義だから。正義が通らない方に適応するのは、良心が咎めることだから。
