Tama語録

ふつうのおばさんのTamaさんです。考えてる事や感じる事をゆるゆるに、でもココロ込めて書き留めていきますね。長く緩くて寛容な国に住んでいたので、ちょっとユルいです。(事情あり、アイコンは10年程前の写真です。)

オトコって

パレスチナ人女性二人と長話。二人とも殆どアメリカや海外暮らし。
一人は離婚するためにUAEに来たって。都市計画のエンジニアである彼女の大学、大学院を通して付き合って結婚した30年来の付き合いのオットさんは、家事育児一切彼女任せ。しかも毎晩お酒を飲んで荒れる。彼の両親には彼女が尽くさないから悪いと言われてるって。パレスチナの文化では、妻はオットさんに奉仕して逆らわない。でも彼女はオットさんと同じく修士を取得し、都市計画エンジニアとしてフルタイムで働いてきた。それでも家事も子供の事も当然のように全部彼女に任されていた。辛かったし諍いもあったって。
ある日、親戚縁者が集まって食事会があった時、妹や親戚の奥さんたちは、みんなビュッフェから皿に取り分けて座っているオットさんに料理を運んであげてたって。彼女は自分の分を取って座って、オットさんが男性で一人だけ自分で取りに行ったら、お姉さんから「可愛そうに。」って言われて、オットさんもぶすっとしてたって。その夜、お酒を飲んだオットさんと口喧嘩になって押されて転んで、ココロが終わっちゃったんだって。三人の子供の内、娘だけ引き取る予定だけど、14歳の娘が離婚することを悲しみ、いつも泣いていて学校の成績が下がり続け、校長から呼び出しがあったって。「でも、こんな仲の悪い親と住むのは彼女のためにもならないと思うの。だから、景気のいいアブダビで私の仕事が見つかり次第、離婚するわ。」
もう一人のパレスチナ女性は「オトコは世話をしてあげないといけないし、コントロールさせてあげないといけない。そういうものなのよ。オトコの人はほとんどみんな同じ。でもウチは合わせてやってるうちに、いい関係ができて彼も料理をしたり家事もしてくれるようになった。子供ともいつも一緒に遊んでコミュニケーション取ってる。とっても愛されてるって感じるわよ。」彼女は専業主婦で、三人の子供がいる。
男性の特性として、女性が自立して自分の意志を持ちコントロール不能になるといやになちゃうのか?逆らわずにコントロールさせてあげていたら機嫌よく愛してくれるのか。伝統的な価値観を理不尽だと感じ、レジスタンスが芽生え、離婚を決意し、シングルマザーになるキャリア女史。伝統的価値観を受入れ、伝統的オットさんと安定した家庭を持つ専業主婦女子。壊れた家庭でもあった方が子供のためなのか。いろいろといろいろと考えさせられる。
初めて住む国で離婚する5人家族がこれから通る困難を考えたら胸が痛む。分断される思春期の難しい年頃の子供三人にとっても簡単な事ではない。
片方が他方に徹底的に合わせないとうまくいかないのかな。なんだかな。。。