Tama語録

ふつうのおばさんのTamaさんです。考えてる事や感じる事をゆるゆるに、でもココロ込めて書き留めていきますね。長く緩くて寛容な国に住んでいたので、ちょっとユルいです。(事情あり、アイコンは10年程前の写真です。)

「発展途上国」の豊かさ

パキスタンの地方出身タクシードライバーさんから勉強させてもらったことがある。
彼は故郷の家族に仕送りするだけじゃなくて、近所で困った境遇の人にもできるだけでも送ってあげるんだって。家族やご近所で、困ってる人があったら助け合うのが当たり前なんだって。イスラムの義務の喜捨の意味合いもあるかもしれないけど。人同士の直接の相互扶助が生きた社会で人口が増加するのは当たり前なような気がする。日本の問題も見えるような気がする。
子供が生まれて預けるお金が無くて困っていた共働きのシリア人夫婦の赤ちゃんを、二年間も無償で預かって、店頭でみんなで見守りながら育ててあげたインド人のよろず屋のオヤジさんを知ってる。その子は小学生になった今でも、学校から帰ったら最初にオヤジさんに会いに来ておやつをゲットする。
個人の自由を追求して全てを自己責任に委ねた場合、いくら真面目に働いても勉強しても、何かあった時には社会保障に頼らざるを得ない。その社会保障が機能しないと、生きていけない。
納税と行政を介した「社会保障」に頼らない、人と人の直接的な助け合い「相互扶助」って、人間の集合体である社会としてあって当たり前だと思う。助け合う事に躊躇がある、関わり合うことが希薄な社会は、幸せではないし持続性がないように思う。
発展途上国」と烙印を押された国の人の繋がりの豊かさを知るたびに、「先進国」の私達は、先走って大切なものを忘れて来たように思う。