子供が生まれて預けるお金が無くて困っていた共働きのシリア人夫婦の赤ちゃんを、二年間も無償で預かって、店頭でみんなで見守りながら育ててあげたインド人のよろず屋のオヤジさんを知ってる。その子は小学生になった今でも、学校から帰ったら最初にオヤジさんに会いに来ておやつをゲットする。
納税と行政を介した「社会保障」に頼らない、人と人の直接的な助け合い「相互扶助」って、人間の集合体である社会としてあって当たり前だと思う。助け合う事に躊躇がある、関わり合うことが希薄な社会は、幸せではないし持続性がないように思う。
「発展途上国」と烙印を押された国の人の繋がりの豊かさを知るたびに、「先進国」の私達は、先走って大切なものを忘れて来たように思う。