すっかり気分がブラックになったカフェ修行バイトの帰り。
ビルから出たら、見覚えのある杖を突いたお婆さん。お店の常連さん。でも何やら以前より歩き方が頼りなくて危なっかしい。こんばんは~。って声を掛けたら、「あんた、見た事あるけど、誰やったかな?」あ、髪の毛下してるし服装が違いますもんね。って店名を言ったら、「あ~!解らへんかったわ。」どこまで歩かれますか?って聞いたら、巽まで乗り継いで家に帰るって。え~、タイヘンですね。って言った時には腕を掴まれて、一緒に歩きだして、気が付けば手を繋いでて、自分で捕まっておきながら「あんた、お節介やな。なに年産まれ?」丑年です~。って言うと、「丑年はお節介が多いねん。」その上おうし座です~。って言うと「救いようのないお節介やな。」イキナリ見破られた!
なんじゃ、このお婆さん、どえらく足が悪い上に極端に口が悪いわ~。って思いながら一歩一歩一緒に歩いてたら、どうしてこうなったかのストーリーが始まって、「こんなにしゃべらされて、おカネもらわなアカンわ。」誰も聞いてヘンのに~。ってここら辺からスイッチ入って笑いが止まらなくなっちゃった。
おもしろいですね~。って言ったら、「うるさい!こっちは一生懸命歩いてんねん。余計な事言わんでええ。私と話す時は要点だけしゃべれ。いや、しゃべらんほうがええんや。黙っとけ。」わっはっは。そんな指図されて従う謂れはないですわ~。って言ったら、「私との付き合い方を教えてやってるんや。次はいつ店にいるんや?」水曜日ですよ~。「ほな、水曜日行くわ。憶えとけ。」
いやはや。世の中にはいろんな人がいる。なんだかブラックなバイトモードが吹っ飛んじゃったので、婆ちゃんに感謝。