Tama語録

ふつうのおばさんのTamaさんです。考えてる事や感じる事をゆるゆるに、でもココロ込めて書き留めていきますね。長く緩くて寛容な国に住んでいたので、ちょっとユルいです。(事情あり、アイコンは10年程前の写真です。)

エジプト人男性のびっくりサクセスストーリー

フライトで面白い人の隣に座ると長いフライトが充実する。
Air Chinaを北京でドバイ行きに乗り換えたときに隣に座ったのはエジプト人男性。彼のストーリーがすごかった。

エジプトの田舎街で産まれた彼は、フランスに渡って働きながら6年。フランス語を習得。エジプトに帰ってフランス語の先生になったけど、月給はナントたったの22ドル程度。生活苦に陥り、世界に目を向けて仕事を探したら中国の学校の募集があって採用された。そこでは月給が8万円になり生活改善。教鞭を取る一方で必死で中国語の読み書きから学んだ。

彼は次のステップに出た。中国語と英語とアラビア語の能力を盾に、中国の製薬会社にアプローチし、インシュリンの販促担当に。中東やアフリカにまったく販路を持っていなかった会社にコミッション契約で着任し、他の欧米の製薬会社より安い価格設定を強みに売り上げを伸ばし続けてきた。肥満と糖尿病が国民病の湾岸諸国で、彼は業績を伸ばし続けた。

中国に移住して12年。今ではエジプトと中国とアメリカに不動産を持ち、高級車を乗り回す生活になった。でもあちこち飛び回り、息子との時間が確保できない生活にそろそろ終止符を打ちたいって。(現在40歳)
中国では何をしていようがみんなが5時きっちりに退社するのに、自分は海外との時差もあって6時とか7時まで働いていて、働き過ぎだって。😨
もうこれ以上働く必要がないくらい稼いだし、引退してアメリカでゆっくり暮らすんだって。(もしかしてパーセンテージのコミッションは入り続けるのか?)
アメリカのプール付きの大きな家だとメイドさんが必要じゃ?って聞くと、「ボクは自分で何でもきっちりする。それを移住当時から見てたから、ワイフは異宗教異文化のボクを信用してくれた。イスラムに改宗もしてくれた。」
奥さんはゲームアプリの制作をしていて、奥さんの収入も彼並みだって。機内食を食べ終わった彼は、プレートにきっちりと元通りにアルミカバーを被せてた。アラビアンじゃない。

アフリカにも販路を広げ続ける彼。ニジェールに友人ができて、そこにモスクを建て、学校に行けない子供たちのための学校も建てて、運営のおカネも送ってるんだって。

月給22ドルから12年の行動と努力の結果。
全く持ってアッパレだ。