Tama語録

ふつうのおばさんのTamaさんです。考えてる事や感じる事をゆるゆるに、でもココロ込めて書き留めていきますね。長く緩くて寛容な国に住んでいたので、ちょっとユルいです。(事情あり、アイコンは10年程前の写真です。)

人間関係に大事なアラビア語

アラビア語で人間関係を健全に保つ一番大事な言葉は「マーシャアッラー。」だと思います。
あらゆるポジティブなこと、褒めること、を口にする前後には、「マーシャアッラー。」とそれが神のご意思でそうあるということを讃えておくことで、ポジティブな対象を妬みの目「邪視」から守ることができると信じられています。逆に言わないと、邪視が対象を傷つけたり奪ったりすると考えられていて、ポジティブなことに何か好ましくない変化が起きたとき、恨まれることになりかねません。
例えば、かわいい赤ちゃんを見て、「かわいいですね~。」と言いっぱなしにするのは、本当に嫌がられます。私の友人も、「外国人がかわいいって言って、その後病気になった。」とか、「結婚8年目でやっと生まれたのが双子で喜んでいたら、お祝いに来た近所の男がマーシャアッラーと言わなかったのが気になっていたら、その後二人とも熱を出して死んでしまった。」とか、「新しいお店、成功してるらしいですね。」と言われたら後々建物が火事になったとか、エピソードは枚挙に暇がありません。外国人だと、知らないからしょうがないと諦めがあるにしても、実は根に持たれていたりします。
「マーシャアッラー。」を付けないくらいならポジティブなことや誉め言葉は一切言わない方がいいとまで言われ、以降モスリムの方と話すときの口癖になりました。
なかなかアラビア語の旅行会話本でも取り上げられていないのですが、人間関係を円滑に保つためにはとても重要な言葉だと思います。