Tama語録

ふつうのおばさんのTamaさんです。考えてる事や感じる事をゆるゆるに、でもココロ込めて書き留めていきますね。長く緩くて寛容な国に住んでいたので、ちょっとユルいです。(事情あり、アイコンは10年程前の写真です。)

2014年9月5日    日記 @アブダビ 物乞い

 
ウチのビル前の 駐車場で、インド人男子に話しかけられた。

見覚えのある手振り。手を口に持って行ってお腹を抑えてる。みんな同じゼスチャーで、次に出てくる言葉はもうわかる。「お腹が空いたし、お金がない。仕事を探しにインドから来たけど、見つからない。プロブレム。」何とも情けない顔で繰り返す。

血なまぐさいケガを見せられることもある。これが全部ウソで、ケガもゴムだったりすることがあるらしいけど。ホントかもしれないワケで。「この荷物、家に運ぶから手伝ってくれる?」と車から荷物を運んでもらって「ちょっと待ってて。」好奇心で買って辛すぎて失敗したラーメンやバナナやナッツや、ミネラルウォーター配達の兄ちゃんにあげるために備蓄してるビスケットやと、10ディラハムを手渡しながら、「モスリム?だったら、お祈りの時にそこのモスクに行って事情を言ったら?もっと助けてくれる人いるよ。」「サンキュー。」お礼を言われた。めずらしい。

モスリムは施しをするのは義務であって当たり前だから、モスリムでない人間であってもあまり礼を言われることはないし、「たった10ディラハム?もう10出せ。あなたの方がお金があるんだから。」とネゴされたりすることもある。感謝されないわ文句まで言われるのには最初は驚いたし腹が立ったけど、より持てるものが持たざるものに分けるのは当たり前で、施される側に屈辱感や卑屈感がないって言うのは、ある意味いいなぁ、とも思う今日この頃。